「ブラジル豆界の江川卓」
謹賀新年。
年の初めも豆レビュー。
コーヒー王国、ブラジル。
その中の、最大級のコーヒー農園。
その中の、上位2%がプレミアクリュ。
その中の、さらに上位がゴールドエディション。
その中の、B70区画で栽培されたのが、B70。
ややこしいですがつまりは、いい豆。
前回のブルーエディションは、Qグレーダーと呼ばれる専門家の評価ではプレミアの中でさらに1番目という評価でしたが、今回のゴールドエディションは2番目という評価。
ブルーの時は、ブラジルの豆でよくある「浅煎りメインの豆」ではなさそうだったので、このゴールドは浅煎りを除いて3種類の焙煎度で焙煎。
さてお味の方は。
中煎りが一番この豆の特徴を引き出す感じで、ブラジル特有のナッツ感がしっかり。
ブラジルのナッツ感も、豆によってはベタッとした重い感じのものもある中、このゴールドエディションのナッツ感は、ひときわクリアな感じでナッツ感が引き立っています。
ナッツ感にもいろいろあります。
さらに、くっきりクリアな感じはブルーエディション以上。
中浅煎りでは、多少酸味を感じつつ、同様のナッツ感を感じるものの、少しそれが弱い感じ。
中深煎りでも、多少の苦味がありながら、ベースとなる旨味のナッツ感はそれほど変わらず。
以前レビューしたブラジル パラベンスがナッツ感以外のいくつかの旨味の折り重なりで勝負するのに対し、このゴールドエディションはナッツ感だけで勝負してくるものの、そのナッツ感がとても味わい豊かな感じ。
七色の変化球、大野豊に対して、直球とカーブだけで勝負の江川卓。
みたいな。
そしてここで少し問題が。
専門家の評価とは異なり、ブルーエディションよりもゴールドエディションの方が上に感じたという。。。
それは、単なる自分個人の好みの問題か、あるいは、ゴールドでベストの焙煎ができたのか。
(ブルーの焙煎でミスったのかも、という可能性からは目を背けておくことにします。)
今後の焙煎でそういった仮説の検証を楽しめそうな方は、コーヒーの沼にハマリ甲斐があります。
沼は深いですので、ハマるならお早めに。
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