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【はじめましてコーヒー シリーズ】 「エチオピア イルガチェフェG1 ウォッシュド」 浅、中浅、中、中深煎り

 

2023年も、年が明けました。

今年も「一期一会、memento mori、7 generations」を頭の隅に置きながら、過ごしていきたいと思います。

 

さて、年の初めも「はじめまして」シリーズ。

 

エチオピアはアフリカ大陸の東部。紅海を隔ててアラビア半島の向かい側にある国(海には接してないけれど)。

 

いわゆる「モカ」と呼ばれるコーヒー豆のうちのいくらかはこの国で作られています。

なのでこのコーヒーも「モカ」なのですが、スペシャルティになればなるほど、「モカ」という冠が外れることが、なぜか増えてきます。

 

また、他の国では豆の品種として「ティピカ」や「ブルボン」等々と記載されいている中、この国の豆の品種は「在来種」との記載のものもあり。

さらに謎が深まります。

 

「イルガチェフェ」は地域の名前で、県ではないですが米でいえば「新潟県産」みたいなもの。

さらにスペシャルティになれば、「魚沼産」みたいなものでさらに地域が限定されたりして、この豆はその限定された地域のうちのひとつの豆。

 

浅煎りや中浅煎りでは、華やかさや明るさがしっかりと出た紅茶感のある味わい。柑橘系の風味もあってその味は複雑。モカの特徴がしっかり出ています。

 

中煎りでは、華やかさや明るさが少し抑えられる一方、コクが出てきて美味しく仕上がるものの、その味はコロンビアやペルーなどの美味しさとも味が似てきて、モカとして飲むにはもしかしたら、少し勿体なくもあるかもしれません。

 

中深煎りでは、苦味もいくらか出てくる中で、なお残る明るさ。味の複雑さが減ってしまいますが、「明るさのある苦味」も独特で面白い味です。

 

紅茶感のあるコーヒー がお好みな方には、試して頂くと面白い一品かと思います